オランダなう


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わかりやすいギリシャ危機まとめ

2015-07-03

最近連日ニュースを騒がせているギリシャの金融危機、今後のギリシャとEUの将来について端的にわかりやすく解説しよう。

何が起こっていたの?
2000年後半、ギリシャはその主な産業、海運と観光が全世界に広がった不況のあおりを大いに受けたことから、経済的に大打撃を受けた。その結果、国の負債は急激に拡大していく。

2009年に、ギリシャは財政赤字がGDPの12.9%であることを認めた。これはEUの3%の上限を4倍以上に値する数字だ。これによりギリシャの信用格付けが低下を引き起こし、投資家を怯えさせ、さらにギリシャの借金返済は苦しくなっていった。

2012年までに、ギリシャはIMF(国際通貨基金)、EU、EFSF(欧州金融安定ファシリティ)から400億ユーロ以上を借りた。しかし、この借金もさほどの助けにもならず、ギリシャの債務の対GDP比率は175%に上昇し、EUの上限60%のほぼ3倍となった。

それで今は?
今年ギリシャは、6月30日が期限だったIMFへの1,4億ユーロの返済ができなかった。これによりギリシャは、IMFへの返済を遂行しなかった初の国となった。ギリシャの銀行は閉鎖され、人々が引き出せるのは非常にわずかな額のみとなっている。国内の多くのATM機にはお金は無く、連日報道されているように、人々は預金の引き出しのためにATMに行列を作っている。

何ヶ月にも及んだEUまたIMFとの交渉は決裂した。債権者は改革案をしめしたが、ギリシャの首相アレクシス・ツイプラスはIMFとEUからの提案は欧州の価値を下げるとして、7月5日の国民投票では反対票を投じるように、国民に呼びかけている

今後はどうなる?
7月5日の国民投票はギリシャの経済的な将来の鍵を握る。民間の投票がUE・IMFの金融改革案に賛成となった場合には望みは残される。しかし、首相が国民に望むとおりに反対票が勝つなら、ギリシャはユーロ圏を出て、以前の通貨ドラクマに戻される可能性が非常に高くなる。

そうなればドラクマの価値が極端に下がる理由になっていまう。一時的にいくつかの産業、観光や輸出は上向くとしても、結果的に深刻な問題を引き起こすだろう。インフレは激しく上昇し、輸入のコストはロケット級に上り詰める。国は不安定な状況下で、新規の外国投資をひきつけることができなくなり、その後また今の状況に逆戻り、借金の負担で返済が困難になるだろう。

EUにとっても、ギリシャのユーロ圏離脱は良い影響にはならない。借金を抱えるEU加盟国の金利が上がることになり、ギリシャのようにEUを去ろうとする国も出てくるだろう。FXトレーダーが危機をショートポジションの理由に使うように、ユーロの通貨価値自身も弱くなるかもしれない。

ギリシャがユーロを離脱しようとするまいと、どちらにしてもギリシャの未来は厳しいものとなっている。悪くなるときにはものすごいスピードで悪くなる経済だが、状況を改善するには長い時間がかかるだろう。





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