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オランダでの最低賃金はいくら?最新情報更新

2023-05-14

オランダでの最低賃金

オランダに移住する日本人が、雇用され働く時に知っておくべき最低賃金のこと。
オランダでは数年前に改善されたルールにて、起業家ビザで移住した帯同家族には、雇用されて就労する権利が付与されています。
これにより、より多くの日本人がアルバイトなどを含む労働をする事が可能になりました。
また、ワーキングホリデービザで移住される日本人の方が現地で一時的に仕事をする機会も増えています。

オランダで就職することを希望する日本人や、実際に色々な形態で雇用され仕事をしている人々から、
「オランダの最低時給はいくらですか?」
「私の給料は安すぎませんか?」
というような質問を受けることがあります。

オランダでは最低賃金についての見直しが1年に2回行われます。
円安も影響し、以下でわかるオランダでの最低時給は、日本で一番最低賃金の高い東京の1,072円をだいぶ上回っています。

尚、最低賃金を知ることはフリーランサーの方にとっても有益です。

今記事は、オランダで定められている労働最低賃金の最新の数字(2023年下半期)を解説します。


オランダでの最低賃金法

オランダで雇用される全ての人々は、決められた最低賃金を受け取る権利があります。
この最低賃金とはオランダで雇用される場合、アルバイトや正社員にかかわらず、あなたが受けとらなければならない最低の金額です。
この最低賃金の設定は、不当に安い賃金での労働からあなたを守ります。
政府は過少支払いに対する厳格な措置を取っており、雇用者には高い罰金を課すことができます。

フリーランサーとして働く場合も、クライアントから支払われる報酬が最低賃金より低い場合には、当局から不当とみなされる可能性があります。
フリーランスの報酬が最低賃金を下回ることはおすすめできません。


オランダの最低賃金、月給/週給/日給

オランダの最低賃金は労働者の年齢によって異なります。
年齢カテゴリーは21歳以上(成人)、20、19、18、17、16、15歳に分けられます。
賃金はカテゴリーごとに高くなり、15歳が最低、21歳以上が最高です。
この記事では、成人の賃金のみに言及します。

2023年下半期(7月1日から)、オランダでの成人(21歳以上)最低賃金は次のとおりです。

月給 週給 日給
€1.995,00
(299,250円)
€460,40
(69,060円)
€92,08
(13,812円)

***円換算は2023年5月のレート採用

オランダの最低時給

法定最低賃金の金額は、1週間の労働時間を適用し換算後、割り出されます。
オランダでは、勤務する業種とその業種に適用される労働協約に応じて、1週間の労働時間は36時間、38時間、または40時間と設定されます。
たとえば、スーパーマーケットでは、1週間のフル稼働時間は40時間ですが、飲食業では38時間です。
時給を計算するには、まず、就労する業種にて1週間の労働時間が何時間と設定されているかを見ます。
次に、該当する年齢カテゴリーでの固定最低週給をその業種の設定労働時間で割ります。

2023年下半期、各労働時間設定ごとのオランダの成人(21歳以上)の最低時給は次のとおりです。

36時間 38時間 40時間
€12,79
(1,918円)
€12.12
(1,818円)
€11,51
(1,726円)

***円換算は2023年5月のレート採用

(記事は広告の後に続きます。)

日本の最低賃金との比較

円安の影響もありますが、基本的にオランダでの最低時給は日本を大きく上回っています。

上記にも記載の通り、フリーランサーとしての報酬目安も、こちらの最低賃金がガイドラインになりますので、オランダでフリーランサーになるということは、日本で稼ぐより収入が増える可能性も大きくなります。
その影響もあり近年、ご自身の強みを活かしてオランダで稼ぐことを目的に来られる日本の若い移住者の数が拡大傾向にあります。

その他、はじめにワーキングホリデービザにて移住後にオランダでのチャンスを感じ、事業主ビザに切り替えフリーランサーとして事業を始めたり、雇用ビザに切り替えてそのままオランダで仕事をする方も少なくありません。


オランダでの給与が不当に安く支払われたら?

自分の給与が安すぎることに気が付いた時、やらなくてはいけないこと。

「自分の給料が基準より安く支払われている。」と思ったら?

オランダの法律により、あなたの給料明細書には、残業支払い、パフォーマンス関連の給与、基本給を含む給与のすべての詳細が一覧表示されることが義務付けられています。
加えて、支払われた給与が不当に安いかどうかを確認することができるように給料明細書には、法定最低賃金と最低休暇手当が明記必須となっています。
自分が貰うはずの金額より少ない額が支給されていると思ったら、まずは雇用主にそのことを伝えます。
雇用主らが訴えに協力的でない場合は、オランダ社会問題と雇用省の管轄であるSZWの検査官に連絡を取り、正式な捜査の依頼が可能です。

オランダ移住についてのご相談、ビザ手続き、税金申告は、オランダコンサルタントへ。