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オランダの資産税とは 最新版 2021年2022年度の税率

2021-11-02

オランダの資産税

「オランダの資産税とはどのように計算しますか?」

「2021年度の資産にかかる税金はいくらですか?」

「ビットコインなどの仮想通貨は資産税の対象ですか?」

日本人の方から多くあるオランダ資産税への質問です。

今記事は以前の記事をさらにわかりやすくアップデートした「オランダ資産税のガイドライン最新版」です。

オランダの資産税とは何?

オランダ税法では、すべての課税対象住民は、世界のどこに所有する金融資産であっても、免税枠を超えた場合、それを報告しなくてはいけないルールがあります。

これが意味することは、オランダに移住をした日本人で税金申告が義務である場合、オランダに所有している預金などに加えて、故郷である日本やまた、他の国で所有するいかなる金融資産であっても、それを報告する義務があります。

ここで指す金融資産には、銀行の預金、ビットコインなどの仮想通貨, 株式およびシェア、主な住居ではない不動産物件、およびその他の価値のある金融資産が含まれます。

オランダで、預金や投資の金融資産が課税対象となる理屈は、人々はその資産から一定の利回りがあるという仮定に基づいています。

では、この課税はどのような計算で行われるのでしょうか?

オランダ税法では、「1月1日時点での資産額」が重要なキーとなります。

資産税は、所有する、1月1日時点での金融資産 から 1月1日時点での負債をマイナスした

純資産額

にかかります。

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しかし、資産税は純資産額のすべてに適用されるわけではなく、設定限度までは免税になります。(2021年には免税枠が引き上げられました。)

よって免税枠を超える場合にのみ、その金額に税金を払う義務が発生します。

驚かれる日本の方も多いのですが、オランダでは資産に対し推定キャピタルゲイン率が設定されているため、仮想通貨を含む投資などのキャピタルゲインで得た利益自体には基本的に課税されません。

これは、移住を考える日本人にとってメリットとなるケースも多いです。

以下に説明いたします。


2021年の資産にかかる税金はいくら?

資産税の根拠は、保有される総資産に対してどのくらいのキャピタルゲインを得るかという推定がオランダ政府によって設定されていることにあります。推定キャピタルゲインに対し、税金(固定31%)がかけられます。

この推定キャピタルゲイン率の計算方法を次に示します。

2021年には、独身世帯の場合は上限50,000ユーロ、カップル/税務パートナー世帯の場合は上限100,000ユーロまでの資産が免税になっています。

免税額を超えている資産には、課税枠に3つのレベルがあります。
以下、免税額を引いた残りの金額に対して

上記推定キャピタルゲインの合計に対して31%の税率が課税となります。

数字だけではわかりにくいと思いますので、以下で日本人移住者の独身A氏とB夫妻の例を見てみましょう。

実際の税金例1「独身A氏の場合」

オランダ在住で独身のA氏は、2021年1月1日時点に所有していたオランダ国内外の銀行残高と仮想通貨の価値が、合わせて120,000ユーロ(約1,300万円)相当でした。

2021年1月1日には負債がなかったため、純資産= 120,000ユーロです。

A氏は独身なので、50,000ユーロまでは免税です。 つまり、

120,000ユーロ

マイナス

免税上限50,000ユーロ

=

計70,000ユーロが課税対象となります。

さて、そのうち第一枠に入る金額は50,000ユーロです。

第一枠の推定キャピタルゲイン率1.898%で、50,000ユーロx1.898%は949ユーロです。

第一枠の額を引いた残りは、20,000ユーロでこちらは第二枠に入ります。
20,000ユーロ×4.501%は900.20ユーロです。

したがって、推定キャピタルゲイン額の合計は

€949

+
€900.20
=
€1,849,20です。

こちらの1,849,20ユーロに一律の31%が課税され、資産に支払う税金は1,849,20 x 31%税率= 573ユーロ(小数点以下切り捨て、丸め方法により誤差あり)です。

最終的に120,000ユーロ(約1,300万円)相当の貯金に対し、573ユーロ(約7万4,500円)の税金支払いとなりました。

(実際の税金支払額はその他の所得税と合算で計算されます。)

実際の税金例2「B夫妻の場合」

同じ理屈で、B夫妻の場合を見ましょう。

オランダに居住しているB夫妻は、2021年1月1日時点でオランダ国内外の銀行残高と所有の株の価値を合わせて300,000ユーロ(約3.900万円)の相当の金融資産を保有していました。

B夫妻に借金はありませんので、

純資産300,000ユーロ

-

免税上限100,000ユーロ

=

200,000ユーロが課税対象となります。

これを夫婦で100,000ユーロずつ同額で分けることにします。

それぞれの、推定キャピタルゲイン額は3,198ユーロとなり、そちらに31%をかけると税金は991ユーロ(約13万円弱)です。

夫婦で資産を分けましたので、991ユーロは夫婦それぞれにかかります。世帯で見た場合には税金は1982ユーロ(約26万円)が税金支払いとなりました。

(実際の税金支払額はその他の所得税と合算で計算されます。)

2022年度の資産税

2022年よりオランダ政府は資産税免税枠の大幅引き上げ計画をしてましたが、新連立政権が長い間まとまらないことで大きな変更はなされませんでした。

2022年には、免税枠が少し引き上がられ、独身世帯の場合は上限50,650ユーロ、カップル/税務パートナー世帯の場合は上限101,300ユーロまでの資産が免税になります。

資産税率は2021年度と同じ31%です。

2022年度の資産税の詳細は追ってアップデートします。

今記事の提供元:オランダコンサルタント(公認税務コンサルタント)では、日本人の方の申告を日本語でサポートしています。個別の税務相談や、税務戦略についてアドバイスをいたします。お気軽にお問い合わせを。