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オランダ経済の現在の状況 2020年6月レポート コロナ危機の影響は?

13-06-2020

オランダ経済の現在の状況

第1四半期の終わりから始まったコロナ危機は、オランダ経済に影響を与え続けている。
早くも2020年度前半の終わりが近づいてきた今現在、オランダ経済の状況はどうなっているのだろうか?
オランダ統計局からのデータから、興味深い項目をピックアップして解説。


オランダのGDP

予備データによると、オランダのGDPは、2020年の第1四半期に、前四半期と比較して1.7%減少した。
この低下は、主に消費者支出の低下によるものであり、2009年第1四半期以来最大の低下となった。
(前記2019年Q4からはGDPは3.6%低下)。


破産件数

2020年の最初の23週間(6月7日まで)に、合計1,727件の事業および組織(個人事業を含む)の破産宣言が行われた。
これは、2019年の同時期に比べて70件多い。
下の図に示されているように、破産件数は1月1日から6月7日までほぼ指数関数的に増加している。

Source: CBS

食品事業は破産した事業の中で最大の件数を占めており、合計は159件(個人事業を含む)となっている。

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製造業生産高

4月のオランダの1日あたりの平均生産量は、2019年4月よりも11%少なくなった。
これは、2009年半ば以来の最大の減少である。
中でも、輸送機器産業の生産高が最も減少となった。


小売売上高

4月の小売売上高は、前年より1.5%減少し、販売量は3.5%減少した。
オンライン小売は62%以上増加しているが、コロナ危機の最中、自宅待機時間が増えオンラインでの買い物をする人が増えたためと見られている。


消費者支出

3月の消費者の支出は、前年より6.7%減少した。
これは、これまでに測定された国内の消費者支出で史上最大の減少率である。
特に消費者は、サービス業や耐久財への支出を減らしている。
一方で、アルコールを含む飲み物や食品への支出は、かつてない速い成長を見せている。


インフレ率

4月と5月の消費者の商品およびサービスのインフレ率は、前年の価格と比較して1.2%上昇した。


失業率

4月のオランダの失業率は3.4%で、失業者は31万4,000人であった。
失業者が27万3,000人であった3月に比べ、4万1,000人の大幅な増加となった。
この数字はまた、2003年の月次記録開始以来、月間最大の失業率の増加となっている。
支払われた失業手当の数も4月に急増し、292,000件となり、前年より13.5%増加した。
これらの支払いのほとんどは、清掃、文化、食品、小売業で働く人々、および臨時雇用で働いている人々に行われた。


TOZO支援金

オランダ社会雇用省は、4月末までにコロナ危機支援のTOZOには、34万3,000件の申請があったことを報告した。
3月の時点では、実際に支援金を受け取ったのは7,000人であった。


2020年第2四半期の企業信頼感

金融セクター以外の全事業家の50%弱は、コロナ危機が6か月以上続けば、ビジネスの継続に問題が発生すると予測している。
コロナ危機が12か月以上続くとすれば、60%が破産を予測している。


2020年第2四半期、事業種ごとの登録事業数

上記の数は暫定的なものである。