オランダなう

オランダの住宅家賃が上昇 平均賃料は最高値へ

2024-01-20

オランダ平均賃料

直近の四半期のデータが確定し、オランダの民間住宅賃貸物件市場の状況が明らかになった。
2023年第4四半期(10月~12月)の民間賃貸住宅の1㎡あたりの全国平均価格は18.01ユーロ/㎡/月で、前年同期比8%(1.42ユーロ)以上の上昇となった。

1平方メートル当たりの全国平均価格が18ユーロを超えたのは今回が初めてであり、現在の市場動向を見ても、近い将来にそれが減少することを示すものはない。

賃貸価格上昇の原動力のひとつは、多くの不動産投資家(個人・法人を問わず)が、賃貸ルールをより厳しくし収益性を低下させる新法を見越して賃貸物件の売却を決定したことである。
2023年第4四半期には、新規分譲物件の7.68%が元賃貸住宅の物件であった。
比較して1年前は4.47%のみであったのが急激に数が増えている。
この傾向により、ただでさえ逼迫している賃貸市場がさらに縮小し、 オランダの賃貸物件不足の問題は依然として非常に深刻である。

オランダの主要5都市のうち4都市では、1平方メートル/月当たりの賃貸価格が前年同期比で上昇した。

ロッテルダム(+9,6%)、デン・ハーグ(+8.4%)、アムステルダム(+5,9%)、ユトレヒト(+4.5%)と軒並み上昇、主要都市の中では唯一アイントホーフェンのみ(-1.4%)下降となった。

一方、デルフト(-3%)、フローニンゲン(-0.8%)、ヒルベルスム(-2.1%)、レリスタッド(-1.9%)、ナイメヘン(-1.2%)、ザーンダム(-3.6%)、ズウォレ(-2%)などでは賃貸価格が下落した。

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物件タイプ別賃料(民間賃貸)

2023年第4四半期、アパートの平均平方メートル価格は前年同期比7.4%上昇し、19.09ユーロ/平方メートル/月となった。
一戸建ての家賃は7.3%上昇し、14.29ユーロ/平方メートル/月となった。


家具付き物件賃料と家具なし物件賃料(民間賃貸)

2023年第4四半期の家具なし賃貸住宅は前年同期比で15%値上がりし、新規入居者の平均支払額は16.46ユーロ/平方メートル/月となった。
家具付き賃貸住宅は11.1%増(22.15ユーロ/平方メートル/月)、半家具付き賃貸住宅は6.8%増(16.77ユーロ/平方メートル/月)であった。


オランダの1平方メートルあたりの1ヶ月平均家賃(民間賃貸)

オランダで日本人に最も人気のある町や都市の、2023年第4四半期の1平方メートルあたりの平均月額賃貸料は以下である。

上記の価格は、Parariusのデータに基づく。


オランダの住宅流通分布

2023年第4四半期、オランダの住宅の分布は以下の通りであった。
持ち家: 60%
公営住宅(月額家賃808ユーロ以下): 32%
民間賃貸住宅(月額家賃809~1,000ユーロ): 3%
民間賃貸住宅(月額家賃1,001ユーロ以上): 5%

多くの人が考えるであろうこととは逆に、小さな物件(75平方メートル以下)の単価は、大きな物件に比べてはるかに高い(22.21ユーロ/平方メートル/月)。
75-100平方メートルの物件は17.37ユーロ/平方メートル/月、100-125平方メートルの物件は15.02ユーロ/平方メートル/月、125-150平方メートルの物件は14.30ユーロ/平方メートル/月となっている。

今記事の提供元:オランダコンサルタントオランダ全国各都市での賃貸物件契約サポートをしています。遠隔での契約も可。お気軽にお問い合わせを。