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オランダの健康保険 最新の月額料金や保険システム

2023-11-13

オランダ 健康保険 医療費

オランダでは先週、各健康保険会社が2024年の月額保険料を発表した。
政府は9月の予算発表時、平均月額149ユーロと約€12の引き上げを見込んでいたが、実際の引き上げ幅はそれを下回った。
これは、市場の85%近くをカバーする大手保険会社4社が保険料を発表したことで明らかになったものだ。
VGZ社では基本パッケージの月額保険料が€5アップの€147/月、Menzis社では€5.50アップの€146,65、CZ社では€7.60アップの€145,85、Zilveren Kruis社では€8.50アップの€147,45となっている。

以下、代表的な保険会社での基本保険料と、2023年比の上昇率を紹介する。

(保険会社の比較リンクが記事末尾に有り。)

自己負担金(eigen risico)は2024年も変わらず€385となる。
これは、健康保険が適用されるまでに自分で支払わなければならない医療費の1年間の上限額だ。
オランダでは、医療費の支払いがこの金額に達した場合、その後の自己負担はゼロとなる。

また、月々の保険料を割り引くために、自己負担金上限を最高€885まで引き上げるオプションもある。
特に医療費のかからない健康な人にとってはこのオプションはメリットがあり、若い日本人の移住者で月々の負担を減らしたい方にはおすすめの選択肢である。

興味深いのは、ますます多くの保険会社が自己負担金システムををなくしたがっていることだ。
DSW社は常にこれに反対してきたが、今年になってCZとMenzis社もこの呼びかけに加わり、現行の医療制度にはもはやそぐわないとしている。

オランダの健康保険の制度はどんなもの?
オランダでは健康保険加入は義務である。
18歳以上の人々は、健康保険に加入しなければならない。
最低でも基本のパッケージ加入は義務であるが、オプションでは、歯科、理学療法、代替医療などの追加保険を選択することができる。
保険料は、自分で民間の医療保険提供会社を選び、月払いまたは年間一括を選択し、支払う。

この基本保険料金に加え、所得額により、オランダ政府のZorgverzekeringswet(ZvW)スキームへの拠出金を毎年支払う必要がある。
ZvWの金額は所得によって異なり、毎年の所得税申告後に支払額が決定する。

毎月の保険料が計画ほど上昇しなかったのはなぜか?
VGZ社によれば、保険料の上昇が限定的であったのは、「医療費の購入と医療イノベーションに時間と注意を注いでいる」ためだという。
Menzis社は、保険料の上昇幅が少なかったのは、「リスク均等化」が進んだ結果でもある、としている。
CZ社は、医療費の急激な増加は、政府が計算する59億ユーロより少ないと考えており、したがって保険料の急激な増加も少なくて済むと考えている。

すべての保険会社は、医療費を手ごろな水準に維持するため、医療制度の変更を求めている。
彼らは医療以外の組織との協力の重要性を強調している。
例えば、ZilverenKruis社は、誰かが借金のために睡眠障害になった場合、その解決策は医療の外にあると伝え、だからこそ、自治体も国民の医療に関わることが重要であると主張している。

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保険料給付: Zorgtoeslagen
低所得者向けの保険料手当(zorgtoesalgen)は、オランダに居住する納税者の所得が一定の基準以下である場合に支給される手当である。
2023年には最高で月額€154ユーロの給付であったが、2024年には月額€127へと大幅に引き下げられる。

保険会社を変更する
加入している医療保険会社を変更したい?
その場合は、遅くとも12月31日までに行動を起こす必要がある。
期限前に他の保険会社に加入した場合、新しい保険会社が加入者に代わって古い契約を解除する。

現在加入している保険会社を変更したいが、他の保険会社を選ぶのに時間が必要?
この場合は、遅くとも12月31日までに現在の契約を自身で解約する。その後、2月1日までに他の保険会社で新しい保険に加入するという手順が取れる。

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