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オランダで起業する:個人事業主か会社設立か、知っておきたいポイント

2025-09-10

オランダで起業する

なぜオランダなのか?

オランダは、外国人(日本人も含む)が起業するのに理想的な国のひとつです。
なかでも、日本人にとっては、日蘭間でかわされた条約があるために、日本国籍を持つひとには、オランダで事業をしながら生活する権利が与えられています。

この条約では、日本人起業家は配偶者/パートナーと子どもも連れて移住することができます。そればかりではなく、2020年からの変更により配偶者/パートナーへ雇用の権利が付与されています。

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近年オランダ経済は良好で、安定した成長が続いています。

起業家にとってオランダは、「個人および事業の税制上のメリット」、「ビジネスプロセスの多方面でのデジタル化」、「インターネットバンキングおよび電子支払いシステムの普及」、「国際的なEコマースプラットフォームおよびツール」、「小さな事業でも十分にやっていける開かれた市場」等、列挙すればきりがないほど、理想的な事業環境が用意されていると言えます。

地政学的にも、オランダはヨーロッパへの玄関口とされ、近隣諸国へのアクセスは簡単でとても便利で、国自体にも非常に良好な物流や交通インフラが整っています。

オランダで事業を行うことの、もうひとつの大きなメリットは、オランダに限定されずEU全体をひとつの市場としてターゲットにできることです。

上記のように、起業や移住のメリットが大いにあるオランダですが、起業するために知るべき、事業形態の種類や税務については、多くの日本人にとって複雑でわかりにくいことも事実です。

実際に、移住や起業をされている(される予定含む)の方から質問が多い、「オランダで起業した場合の事業形態の種類や税務等の義務」について基本情報をお伝えいたします。

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オランダでの事業設立

オランダでビジネスを開始する最初の公式な手順は、商工会議所(オランダ語:Kamer van Koophandel/KvK)で事業登録をすることです。

事業の登録が完了していない限り、一切の事業活動(市場調査は除外)はすることができません。 尚、このプロセスを踏むと、自動的にオランダ税務当局にも事業の存在が登記されます。

ご自身の事業を登録する前に、どのような事業形態がご自身のやりたい事業内容や規模に最適かを判断する必要があります。


オランダでのさまざまな事業形態

オランダにはいくつもの種類の事業形態がありますが、移住する日本人にとって最も一般的なものは以下のものです。


事業形態の比較

形態 法人格 責任 従業員 主な特徴
Eenmanszaak なし 個人 個人責任、簡単に開始
VOF なし パートナー個人 複数人共同、契約書必要
BV あり 会社 法人格、DGA制、法人税対象

また、日本(または他国)に拠点を持つ会社のオランダ支店や子会社を設立することも可能です。

事業で発生する税務や税金

オランダでは事業を登録すると一定の税金申告義務が生じます。

この申告義務は実際の事業活動があるなしに関わらず発生しますので注意が必要です。

事業登録後に申告をせず、期限を過ぎますと、税務当局よりペナルティーが科される可能性があります。


その他の義務

事業形態と事業活動によっては、その他の義務が発生する場合があるので留意をされてください。

上記の列挙は、完全なリストではありません。実際には事業内容に該当する当局へ詳細を確認ください。

今記事の提供元:オランダコンサルタント(オランダ政府公認税務オフィス)
では、事業内容や規模にあった事業形態の選択のアドバイスや設立、税務全般をサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください

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